科目名[英文名] | |||||
有機化学演習Ⅰ [Exercises in Organic ChemistryⅠ] | |||||
区分 | 共通科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 後学期 | |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 106i0801 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
箕田 弘喜 [MINODA Hiroki] | |||||
所属 | 農学部附属硬蛋白質利用研究施設 | 研究室 | 新1号館N201 | メールアドレス |
概要 |
【目的】 組織論の特徴は、様々な理論から成立している学問であり、主に心理学、社会学、経営学、経済学といった諸学問の理論をもとに発展してきた学際的な応用学問です。人が組織を作る理由は、1人では生み出せない付加価値を組織によって創造するためです。組織が「新たな付加価値」を創造するために最初にやるべきことは、組織の「意志入れ」です。「意志入れ」とは「ビジョン」を意味します。一方、組織とは複雑なシステムです。人が組織を運営する際には、組織という複雑なシステム全体を俯瞰する視座を獲得し、全体最適の視点による意思決定が求められます。そのためには、「木を見て森も見る」即ちシステム全体を考察するための俯瞰的思考力を養うことが重要です。本講義では、「新たな付加価値」を創造する組織作りの視点に基づき、外部環境の変化予測、両利きの経営、知識創造理論、新規事業開発プロセスの基本について理解します。 【講義の目標】 本講義は、個人レベル(1人称)、相互レベル(2人称)そして組織レベル(3人称)の3つの視点から諸理論について理解すると共に、講義の中で用意された個人ワークとグループワークを通じて、一層の理解を深めます。 |
到達基準 |
1)「組織とは何か」について簡潔に説明できる。 2)イノベーション組織にとってのビジョンの重要性を理解し、説明できる。 3)イノベーション組織で働く個人およびチームにとって不可欠な「仮説思考」を理解し、活用できる。 4)イノベーション組織で働く個人およびチームにとって不可欠な「システム思考」を理解し、活用できる。 5)組織ビジョンの背景にある従業員一人一人の価値観を共有し、チームビジョンを醸成することの重要性を理解し、チームメンバーとの対話によってチームビジョンを明文化できる。 |
授業内容 |
4/12(水) 第1週 イントロダクション 本講義の概要について説明し、イノベーション組織における未来予測の概要について理解する。 4/22(土) 第2週 「両利きの経営」 既存事業の変革と新規事業開発をリードする「探索」と「深化」について理解する。 4/29(土) 第3週 組織を全体最適の視点で設計する技術-システム思考1 組織全体を俯瞰するために有効な「木を見て森も見る」思考方法であるシステム思考を理解する。 5/13(土) 第4週 組織を全体最適の視点で設計する技術-システム思考2 システム思考を活用した演習を個人ワークで行い、その後、グループ討議する。 5/17(水) 第5週 仮説思考 課題解決のための仮説思考と、新規事業開発のための仮説思考(アブダクション)について理解する。 5/27(土) 第6週 アイディエーション イノベーション組織における新規事業を創造するための基本的発想法について学ぶ。 5/31(水) 第7週 エンゲージメントとチームビルディング エンゲージメントとは何か、またエンゲージメントの前提になる従業員の自己理解の重要性とその方法についてゲスト講師(納土さん)を迎えて理解する。 6/10(土) 第8週 セルフアウェアネス グループワークを通じて、他者からのフィードバックを通じて、自己理解を深める。 6/17(土) 第9週 知識創造理論 イノベーション組織の実現に向けた組織開発において、知識創造理論を理解することは重要である。本講義では、SECIモデルをはじめ、知識創造理論の概要について理解する。 6/24(土) 第10週 新規事業開発マネジメント チームビジョンステートメントを作成する 6/28(水) 第11週 イノベーション人材 ベンチャー企業の創業、イノベーション組織としてのマネジメント経験を中心に ゲスト講師(小笠原さん)を迎えて、ご経験を中心に話を伺う。 7/1(土) 第12週 新規事業開発マネジメント チームでビジネスプランを作成する 7/12(水) 第13週 新規事業開発マネジメント チームでビジネスプランを作成する。 7/19(水) 第14週 ユーダイモニアとコンビビアリティ 自律している個人の特性を生かす集団について、ゲスト講師(岩波さん)を迎えて話を伺う。 7/22(土)第15週 チーム別ビジネスプラン発表と振り返り 各チームが作成したプレゼンテーション資料を使用して、ビジネスプランを発表し、 チーム活動に関する振り返りをする。 |
履修条件・関連項目 |
テキスト・教科書 |
決まったテキストは使用せず、教員が作成した教材を各講義前にPDFファイルで共有する。 |
参考書 |
「SINIC理論」中間真一著 日本能率協会マネジメントセンター 「両利きの経営」 C.A.オライリー、M.L.タッシュマン著 東洋経済新報社 「インサイト」ターシャ・ユーリック著 英治出版 「知識創造企業」野中郁次郎、竹内弘高著 東洋経済新報社 「はじめてのフッサール 『現象学の理念』」 竹田青嗣著 講談社現代新書 |
成績評価の方法 |
授業参加度 50% 提出課題 30% 授業内のグループ討議における貢献度と発言内容 20% |
教員から一言 |
組織論は学際的な学問であり、単に理論を知っているだけでは意味がなく、実務において、周囲を巻き込みながら、行動できるかどうかが重要です。また、単なるビジネスフレームワークの枠には収まらず、現象学のような哲学や知識創造理論といった、抽象的概念をも理解しながら、企業組織の変革プロジェクトへの具体的な活用を考えるきっかけとして学ぶことを期待する。 |
キーワード |
組織論、両利きの経営、セルフアウェアネス、知識創造理論、現象学、新規事業開発、システム思考、アブダクション |
オフィスアワー |
質問、相談には各回講義後に回答するほか、k-takahashi@go.tuat.ac.jpに質問すれば、メールまたは直接会うか、ZOOMなどで対応する。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2023/05/16 11:51:09 |