科目名[英文名]
移動現象論および演習   [Transport Phenomena and Exercises]
区分 共通科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次   開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 106i0805
責任教員 [ローマ字表記]
前橋 兼三   [MAEHASHI Kenzo]
所属 農学部附属硬蛋白質利用研究施設 研究室   メールアドレス

概要
本講義では、企業コンプライアンスに関して、マネジメントの基礎から応用まで幅広くカバーする。
4つのステップで講義をすすめていく。
(1)導入期(第1回から第3回):コンプライアンス事例を紹介し、企業経営におけるコンプライアンスの位置づけを大局的に理解する。
(2)成長期(第4回から第7回):情報セキュリティや個人情報保護など身近なコンプラインス問題を取り上げ、関心を深める。
(3)定着期(第8回から第11回):会社法、独占禁止法、知的財産法、消費者基本法など、法令自体を理解し、違反に対する責任にも言及する。
(4)仕上げ期(第12回から第15回):企業価値経営、SDGs、プラネタリーバウンダリ(環境問題、生物多様性、サーキュラーエコノミーなど)、ウェルビーイング、地政学リスクなど最新の話題にも触れ、企業におけるリスクマネジメントの在り方を考える。
到達基準
(1) 企業経営の基礎を学び、企業経営とコンプライアンスの要諦を理解する。
(2) 情報セキュリティ、個人情報保護、研究者・技術者倫理など、身近なコンプライアンス問題について事例を通じて理解し、個人のみならず組織のコンプライアンス問題に積極的に取組む。
(3) 企業価値経営、SDGs、プラネタリーバウンダリ(環境問題、生物多様性、サーキュラーエコノミーなど)、ウェルビーイング、地政学リスクなどを考慮し、企業のリスクマネジメントについて経営課題と関連付けて論ずる。
授業内容
1. オリエンテーション
2. 企業経営とは - 経営戦略論、マーケティング、財務・会計、組織論、技術・生産管理など
3. 企業経営とコンプライアンス - コンプライアンスの基本(ハードロー・ソフトロー、コーポレート・ガバナンス)、内部統制など
4. 従業員に対するコンプライアンス - 会社規則、ソーシャルメディア、インサイダー取引、労働環境(ハラスメント)、メンタルヘルスなど
→ [課題A]提示(①SNS利用、②サイバー攻撃、③産業データ保護、④AI倫理、の中から1つ選択)
5. 情報の保護 - 情報セキュリティ、個人情報保護、知的財産保護、データ保護など
6. 企業倫理 - 企業戦略と論理、サプライチェーンと人権、研究者・技術者倫理(AI・生命科学等)など
7. クラスディスカッション(1)- [課題A]提出・発表
8. 誠実で公正な事業活動(1)- 民法、刑法、企業法の重要5法(会社法、金融商品取引法、独占禁止法、労働法、知的財産法)
9. 誠実で公正な事業活動(2) -企業法の重要5法(会社法、金融商品取引法、独占禁止法、労働法、知的財産法)
10. 誠実で公正な事業活動 (3) -企業法の重要5法(会社法、金融商品取引法、独占禁止法、労働法、知的財産法)
11. 誠実で公正な事業活動 (4) - 内部通報制度、汚職・贈収賄防止、消費者保護、品質不正防止と品質管理など
12. 企業価値経営・新たなコンプライアンス(1)- 企業価値経営とは、コーポレートガバナンスコード、非財務・ESG情報開示、税法 など
→ [課題B](企業のリスク対策)
13. 企業価値経営・新たなコンプライアンス(2)- SDGs、プラネタリ―バウンダリ(環境問題、生物多様性、サーキュラーエコノミーなど)、ウェルビーイング、地政学リスク(外国法、外為法・経済安全保障等)など
14. クラスディスカッション(2)- [課題B] 提出・発表
15. まとめ
講義内容及びケースは講義の進行に応じて変更することがある。
履修条件・関連項目
特になし。
テキスト・教科書
特に指定なし。講義資料はMoodleを通じて提供する。
参考書
特になし。
成績評価の方法
 70%以上の出席をした学生に、S,A,B,C,Dの五段階で評価する。
S(90-100): Superior、到達基準を超えた成果を上げている
A(80-89): Good、到達基準を十分達成している
B(70-79): Fair、到達基準を達成している
C(60-69): Poor、到達基準をほぼ達成している
D(0-59): Not Applicable、到達基準に達していない(単位不可)
課題演習(レポート): 70%
課題演習A (案)[(①SNS利用、②サイバー攻撃、③産業データ保護、④AI倫理、の中から1つ選択)]: 30%
課題演習B (案)[企業のリスクマネジメントについて経営課題と関連付けて論ぜよ]: 40%,
クラスディスカッションへの貢献(発表態度等を含む): 30%
教員から一言
講師は、電機企業において、企業経営(Gr子会社)を経験し、会社全体のルール作りや運用にも関与してきた。コンプラインスを単に法令順守と捉えるのではなく、経営課題と関連付け、企業全体のリスクマネジメントと捉えることが重要である。自分事としてコンプライアンス問題を考える契機として欲しい。
キーワード
ハードロー・ソフトロー、コーポレート・ガバナンス、内部統制、会社規則、ソーシャルメディア、インサイダー取引、ハラスメント、情報セキュリティ、個人情報保護、研究者・技術者倫理、AI倫理、会社法、金融商品取引法、独占禁止法、労働法、知的財産法、企業価値経営、非財務・ESG情報開示、SDGs、プラネタリ―バウンダリ、環境問題、生物多様性、サーキュラーエコノミー、ウェルビーイング、地政学リスク
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2023/02/17 10:50:40