科目名[英文名] | |||||
材料科学 [Material Science] | |||||
区分 | 共通科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 後学期 | |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 106i0808 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
西舘 泉, 岩井 俊昭 [NISHIDATE Izumi, IWAI Toshiaki] | |||||
所属 | 農学部附属硬蛋白質利用研究施設 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
【重要】本講義は、前半10コマはルール形成を用いた社会課題のビジネス化について、後半5コマは知的財産についての講義となります。 【ルール形成を用いた社会課題のビジネス化講義の概要】 カーボンニュートラルの実現や、SDGsに代表される社会課題の解決に向けて、皆さんが日ごろ取り組まれている研究成果はどのように貢献するでしょうか。 大学や研究機関、企業が生み出す「価値」が社会課題の解決に真に貢献するためには、「価値」の素晴らしさだけではなく、その「価値」が社会に受け入れられ普及することが必要です。本講座ではルール形成を用いて「価値」が社会に受け入れられ広く普及する仕掛けづくりを行い、新しい市場をつくる、ということに焦点を当てます。これから社会でさらに活躍されるために、ルールをうまく使いこなすこと、は必須のことですが、一方で我が国の多くの企業が苦手としています。なるべく分かりやすくお伝えしながら、気づきとなれば幸いです。 【知的財産に関する講義】 第4次産業革命時代といわれている昨今、モノのインターネット化、製造業のサービス化など、技術・産業の急激な変遷においては、標準化が鍵を握るといっても過言ではありません。そのなかで、標準化と並行して、特許などの知的財産権の取得を推し進める方策が、一般的となっています。特許は、適法な独占を可能とする、権利化ための有効手段です。標準化と真逆の性質を持つため、お互い相入れない者同士ですが、特許・標準化を戦略的に組み合わせることで、強力なビジネスツールとなり得ます。初めて触れる方でも飲み込みやすいように、知的財産の基本から、事例や実務も紹介しながら、ツールとしての使い方についても、講義していきます。 |
到達基準 |
【ルール形成を用いた社会課題のビジネス化講義の概要】 1.標準化を活用したルール形成について基本的な理解ができる 2.ルール形成を用いた社会課題のビジネス化(市場化)を理解する 3.市場形成を実行していくうえでの企業や人材の課題を認識する 4.受講生の専門分野をベースとしてルール形成を用いた市場形成ついて一定の主張ができる 【知的財産に関する講義】 1.標準化と知的財産の権利化との関係が理解できる 2.標準化・特許のツールとしての活用について基本的な理解ができる |
授業内容 |
講義は全15回(毎週金曜日6時限を予定していますが、一部変更の可能性があります)で構成され、おおむね次のような内容を含みます。 【ルール形成を用いた社会課題のビジネス化講義の概要】 授業は基本的にオンライン実施を予定しています。 各回において講師が皆さんの理解度を確認しながら講義を進めていきたいと考えております。そのため、講義中の質疑応答などによるコミュニケーションについて工夫していきます。 #1)4月7日 講義オリエンテーション 〜講師紹介、講義概要説明〜 #2)4月17日 なぜルール形成が必要か。ルールとは何か。 ※課題①の説明 #3)4月21日 【自習】日ごろ取り組まれていること(大学院での研究テーマ等)を社会課題等と繋げる<課題①への取組み> #4)4月28日 ルールを担う標準化ツールについて(基礎) 〜JIS、ISO、IEC等のデジュール規格、フォーラム規格、認証〜 #5)5月5日 欧州連合の政策と標準〜欧州連合の政策における標準の関わり〜 #6)5月12日 ルール形成を用いた社会課題のビジネス化(社会課題解決でビジネスを創る経営) #7)5月19日 ルール形成を用いた社会課題のビジネス化(プロジェクト)※課題②の説明 #8)5月26日 ブリュッセルでの企業活動(ルール形成への働きかけ)〜欧州の首都、ブリュッセルのロビーイング〜 #9)6月2日 課題②の発表 #10)6月9日 ルール形成を用いた社会課題のビジネス化講義のまとめ 【知的財産に関する講義】 授業は基本的にオンライン実施ですが、講師からの問いかけ、質疑応答等により、双方向のコミュニケーションにて講義を進める予定です。 #11)6月16日 ビジネスにおける標準化の意味、標準化と知的財産権の関係 #12)6月23日 研究開発、特許、標準化のプロセス #13)6月30日 オープン&クローズ戦略 #14)7月 7日 ビジネスツールとしての、標準化と知的財産権の活用 #15)7月14日 知的財産に関する講義のまとめ |
履修条件・関連項目 |
関心のある方はどなたでも安心して受講してください |
テキスト・教科書 |
資料は講義で提供していきます。また以下で紹介する参考書や参照ホームページに示した情報も、基本的な理解を助けるものや、有益な事例が紹介されているものがありますので、可能な範囲で目を通していただくことをお勧めします。 経済産業省「市場形成力指標」 https://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun-kijun/katsuyo/shijyokeisei/index.html |
参考書 |
成績評価の方法 |
講義に出席された皆さんの質疑応答など講義への貢献度や提出物等を総合して評価いたします。 |
教員から一言 |
【ルール形成を用いた社会課題のビジネス化講義担当】 講師は5年間のベルギー・ブリュッセル駐在時に現地でのロビー活動を経験し、その後も産官学連携による国際ルール形成活動の実務を行ってきました。民間企業に所属しながら、経済産業省にて非常勤職員として基準認証分野の政策企画を担当するなど、外部での活動にも従事しています。 【知的財産に関する講義担当】 講師は、化学工学分野の博士号を取得後、メーカにて電気自動車用の新材料開発に従事してきました。また、弁理士として、お客様の特許取得、知財コンサルのための事業も推進してきました。エンジニア・弁理士の両面での実務経験に基づいて講義していきますので、お役に立てればと思います。 |
キーワード |
オフィスアワー |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2023/04/06 10:22:51 |