科目名[英文名]
生命技術特別講義(基礎ゼミ)   [Special Lectures in Life Sciences and Biotechnology]
区分   選択必修   単位数 0.5 
対象学科等   対象年次   開講時期 通年 
授業形態 通年  時間割番号 96124
責任教員 [ローマ字表記]
岡村 章, 鳥羽瀬 孝臣, 伏見 千尋, 谷本 茂, 杉本 龍志, 西川 和也   [OKAMURA Akira, TOBASE Takaomi, FUSHIMI Chihiro, TANIMOTO Shigeru, SUGIMOTO Tatsushi]
所属 役員 研究室   メールアドレス

概要
●令和5年11月22日(水)10:00から茨城大学農学部 こぶし会館2階 C研修室 対面授業
 コロナ感染症の状況によってはオンライン開講に変更
●『アニマルウェルフェア研究最前線―家畜と展示動物を中心に―』
我々が利用している様々な動物の飼育管理においては、いかに飼育するかということを考える必要がある。その中で近年、動物のQOL概念であるアニマルウェルフェアが注目を集めている。20世紀に入ってから提起されたこの概念は、利用者である我々のQOLにも影響する課題として、倫理的枠組みだけでなく科学的概念として動物の国際的な取り扱いの中でも議論されている。本講義では、利用目的の異なる家畜と展示動物における話題を中心に、国際的な動向を踏まえ、日本における最新のアニマルウェルフェア研究について解説する。 
●農学における最先端の知識・技術を学ぶことにより、動物衛生管理学分野における高度の専門能力をつけるための講義科目です。
到達基準
●農学専門領域における最先端の知識・技術を学ぶことにより、当該専門科目における独立した研究者・創造的技術者としての高度な専門能力を身につけている(50点)。
●高度な専門的能力,広い視野と高い識見,豊かな社会力と指導力を不断に鍛え,一層高度な学びの動機づけを自発的に推進する姿勢を身に着けている(50点)

授業内容
1)アニマルウェルフェアの成立と動物倫理
アニマルウェルフェアは動物倫理思想の一つであるが,なぜ西洋で成立したのか。このセクションでは様々な動物配慮倫理と西洋におけるアニマルウェルフェアの成立過程について紹介する。
2)アニマルウェルフェアにおける問題
アニマルウェルフェアにおいて配慮すべき視点とされている「5つの自由」という基準に基づき,アニマルウェルフェアにおいて何が問題とされているのか解説する。
3)アニマルウェルフェアの評価
アニマルウェルフェアを理解するためには具体的な評価指標を知る必要がある。このセクションでは,行動ならびに生理的パラメーターからのアニマルウェルフェアの評価方法について解説する。
4)アニマルウェルフェア対策
アニマルウェルフェアを向上させるために,実際の動物飼育の現場ではどのような対策がとられているのか。このセクションでは具体的なアニマルウェルフェア対策と環境エンリッチメントについて紹介する。

履修条件・関連項目
●動物生理学や行動学の基礎を理解していること。
●授業時間7.5時間とレポート等作成にかかる時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと
テキスト・教科書
●資料は授業時に配布します。
参考書
●M.C.Appleby, I.A.S.Olsson, F.Galindo, 2018. Animal Welfare 3rd ed,CABI Publishing
●新村毅編,動物福祉学,昭和堂
●佐藤衆介,加隈良枝監訳,動物福祉の科学,緑書房
成績評価の方法
●出席を取るとともに,質疑応答など授業中の参加態度を評価します(50%)
●動物福祉に関するレポートの提出(50%)
教員から一言
受講生には専門的な知識は求めていません。気楽に受講してください。
キーワード
動物福祉,動物管理,生命倫理・ストレス・環境エンリッチメント
オフィスアワー
Monday 12:00〜13:00 e-mail で連絡して下さい。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2023/02/01 16:44:15