科目名[英文名]
有機材料化学特別講義Ⅱ(化学と研究開発)   [Special Lecture on Organic Materials ChemistryⅡ]
区分   選択必修   単位数 0.5 
対象学科等   対象年次   開講時期 通年 
授業形態 通年  時間割番号 96131
責任教員 [ローマ字表記]
尾﨑 弘行   [OZAKI Hiroyuki]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
●令和5年 10月 18 日(水)10:00〜
●東京農工大学連合農学研究科棟 4階 第二会議室で対面講義します
●昆虫を宿主とする天敵微生物の利用とその進化戦略について概説します。
●農学における最先端の知識・技術を学ぶことにより、生物生産科学分野における高度の専門能力をつけるための講義科目です。
●前半は、講義形式で開講しますが、後半は、学生からの質問をもとに議論を多く取り入れる双方向授業(AL)という形で開講します。
到達基準
●本講義で取り上げる授業内容について問題意識をもち、自発的に質問し議論に参加できるレベルに到達した場合に、単位を認定する。
●昆虫の天敵、特に昆虫ウイルスを用いた生物的防除についての基礎知識を身につけることができる。
●昆虫の天敵、特に昆虫ウイルスを用いた生物的防除についてその研究手法について理解し、この分野での議論に参加できるようになる。
●履修案内のカリキュラムマップを参照してください。
授業内容
化学農薬の多用や誤用は、環境や人畜に様々な問題を引き起こしています。そこで、化学農薬に替わる防除手段として捕食寄生者や病原微生物などの”天敵”を害虫防除に利用する、生物的防除が注目され研究や開発が進んでいます。天敵を用いた害虫防除では、コストが高いことや効果の安定性など、克服すべき課題もありますが、特異性が高いことから人畜に対する毒性がほとんどない、などの優れた効果が期待されています。昆虫の野外の個体群は、天敵の影響により制御されていますが、昆虫という生物に対する微生物や寄生蜂などの天敵は、それぞれユニークな進化戦略を獲得し天敵としての地位を確立しています。
●前半の授業では、天敵を用いた生物的防除についての基礎知識を身につける。
●昆虫に感染するウイルスの感染機構、特にバキュロウイルスについて理解する。
●昆虫ウイルスを害虫防除資材として使用する際の有用性や問題点について議論する。
●後半の授業では、前半部分の授業内容に関する質問をもとに議論形式で授業を展開します。
履修条件・関連項目
授業時間7.5時間と事前に配布する資料と参考書を参照し、本学の標準時間数(22.5時間)に準ずる予習と復習を行うこと
テキスト・教科書
事前に資料を配布します。
参考書
バイオロジカル・コントロール第2版 仲井まどか 日本典秀(編)朝倉書店
成績評価の方法
●授業参加態度60%:グループ活動(調査、発表)への貢献を評価する。
提出課題40%:授業内容についての内容を説明し、議論に有意義な設問を提案することを評価のポイントとする。
教員から一言
天敵の進化戦略は重要かつ面白い研究分野であることがわかっていただけると嬉しいです。
キーワード
害虫防除、天敵、昆虫ウイルス、生物的防除、みどりの食料システム戦略
オフィスアワー
質問等は講義終了時に受け付けます。メールで質問されてもご回答します。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2023/02/02 12:29:35