科目名[英文名] | |||||
回路網理論 [Circuit Analysis] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 0.5 | ||
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 後学期 | |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 96311 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
箕田 弘喜 [MINODA Hiroki] | |||||
所属 | 連合農学研究科 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
開講日時:令和5年6月30日(金)10:00〜 ハイブリッド授業 開催場所:宇都宮大学 峰町1号館 2F 大会議室 科目が扱う学問分野の紹介と主な学習項目:農学における最先端の知識・技術を学ぶことにより、環境資源共生科学の森林資源物質科学分野における高度の専門能力をつけるための講義科目です。 具体的には「アジアの熱帯林および亜熱帯林の断片化と修復の生態」に関して森林生態学および育林学の観点から学びます。授業形態は講義を主体とし対話・討論型授業を組み合わせて行います。 |
到達基準 |
1)熱帯〜亜熱帯アジアの森林における森林減少の現状について理解し、説明できる。 2)湿潤熱帯林、熱帯山地林および亜熱帯林における実例を参考にしながら、森林断片化プロセスにおける樹木群集構造の変化、人為的影響および復元力について理解し、説明できる。 3)受講者各自の経験にもとづいて本講義テーマに関する議論を深め、現状について評価できる。 4)提示された課題について説明し、対応策の有意性について自身の考えを提示できるかどうかを評価のポイントとする。 |
授業内容 |
主要テーマ『アジアの熱帯林および亜熱帯林の断片化と修復の生態』について学びます。アジア地域、特に東南アジアにおける熱帯林減少率は、過去15年間(1990-2005)で中央アメリカと並んで最も高かった(FAO 2006)。現在、森林減少・劣化は温暖化ガスの重要な排出源として認識されており、現存する森林を維持することが最も経費のかからない気候変動緩和策(森林減少と森林劣化に由来する排出削減(REDD))として注目されている。気候、土壌、自然環境、民族など広範囲の多様性を有するアジア地域において、熱帯林の減少・劣化問題は森林・林業問題のみならずこの地域の環境保全に関する諸課題と密接に関連している。“森林減少研究”では景観レベルでの森林の断片化過程、群落レベルでの森林構造・樹種組成の変化を監視(モニタリング)する体制が近年急速に進展している。また断片化した熱帯林を維持し、減少・劣化した熱帯林を修復するための“森林修復研究”は、植生再生のみならずREDDや地域住民への熱帯林の生態系サービスの回復につながる基礎的情報の収集が不可欠である。 本講義ではまず当該課題に関する研究の現状について概説する。次に東南アジアの湿潤熱帯林の例としてマレーシア・サラワク州での研究例を、熱帯季節林の例として北タイ・山地帯林での研究例を、亜熱帯林の研究例として中国南部広西壮族自治区のカルスト地域の土地利用が植生、立地環境およびその再生におよぼす影響を紹介しながら、この分野の研究動向を概説し、受講者間の討論を通じて理解を深める。 1.概説:「アジアの熱帯林および亜熱帯林の断片化と修復の生態」に関する現状と課題 2.事例研究紹介1:マレーシア・サラワク州の森林伐採・焼畑が熱帯雨林の断片化、回復力に及ぼす影響、クイズ、討論 3.事例研究紹介2:タイ北部熱帯山地林の焼畑禁止後の森林管理と再生二次林の成立過程、クイズ、討論 4.事例研究紹介3:中国西南部カルスト地域の土地利用が植生、立地環境およびその再生におよぼす影響 5.グループ発表、レポート提出 授業の進行状況に応じて、授業内容を修正する可能性がある. |
履修条件・関連項目 |
授業時間7.5時間とレポート等作成にかかる時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。 事前に調べておいてほしいキーワード:熱帯雨林、熱帯季節林、亜熱帯林、熱帯山地林、ボルネオ島、焼畑、熱帯カルスト、石漠化, 植生再生、REDD 予習リーディング課題:海外、特に熱帯地域の森林劣化の具体的課題(伐採、焼畑、山火事など)について興味あるトピックを選択して、その課題解決に向けた取り組み(プロジェクト)について調べなさい。また以下の問いについて考え、自分なりの答えを用意しておくこと。 |
テキスト・教科書 |
LMSや授業中に情報提供します。 |
参考書 |
LMSや授業中に情報提供します。 以下のマレーシア・サラワク州と中国西南部での研究プロジェクトについて各リンク先から文献をダウンロードして、読んでおいてください。 ・可知直毅・高井康雄(1998)特集:熱帯林の保全と修復にむけて、地球環境Vol.03 No.1-2 のうちから以下3つの文献 荻野和彦「熱帯林の保全と修復に向けて」、 櫻井克年「マレーシア・サラワク州・バカムにおける生態系修復を目指した試験造林」 山倉拓夫「熱帯林大規模長期観察計画-熱帯林研究100年の計-」 http://www.airies.or.jp/journal_03-1-2jpn.html ・出村克彦(2002)中国西南部における生態系の再構築と持続的生物生産性の総合的開発、平成14年度日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業研究成果報告書概要 https://www.jsps.go.jp/j-rftf/saishu/h14/f03_j.html ・黒河, 功(2002)中国広西壮族自治区の少数民族集落における農家実態:大化県七百弄郷における農家実態調査データ分析、農業経営研究, 28, 127-139 https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/36574/1/28_127-140.pdf |
成績評価の方法 |
授業参加態度20%:グループ活動(調査、発表)への貢献を評価する。 提出課題80%:「アジアの熱帯林および亜熱帯林の断片化と修復の生態」についての課題を説明し、対応策の有意性について自身の考えを提示できるかどうかを評価のポイントとする。 |
教員から一言 |
このクラスは、開講時間中、トピックスの講義と関連質問、そして残りの時間を議論の時間に充てる。聴講者の積極的な議論への参加を期待したい。諸課題に対する活発なディベートを通じて真の双方向授業を実現したい。 |
キーワード |
熱帯雨林、熱帯季節林、熱帯山地林、ボルネオ島、焼畑、熱帯カルスト、植生再生 |
オフィスアワー |
質問等は講義中、講義終了時に受け付ける。その他は、以下に連絡先にメールなどでコンタクトしてほしい。大久保 達弘(OHKUBO, Tatsuhiro) 〒321-8505、宇都宮市峰町350、宇都宮大学農学部森林科学科 e-mail:ohkubo@cc.utsunomiya-u.ac.jp |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2023/02/24 19:48:29 |